小さい頃、今頃に季節によく見られた稲刈りのあとのもみがらを燃やし、煙が立ち昇っていく風景。秋の夕日とともに脳裏にしっかり記憶されている。
親に連れて行ってもらった甲子園の高校野球や、バレーボールをも含めたスポーツイベントは、現在のスポーツ大好き人間の礎となっている。
田舎の原風景にしろ、スポーツ観戦にしろ、小学校の低学年だからこそ受けるインパクトは相当なものである。“本物を見る”“ライブを観戦する”は、小さい子どもにとって後に憧れとなったり、大げさに言えば人生のターニングポイントになることもありそう。少なくとも小さな脳への積み重ねは、将来いきなり役に立たなくても、同じ時間・空間をともにした人達とは良い想い出になるだろう。
本日も五條東の応援に向かう。ボールを使った練習に時間を費やせば、確かに技術の上達は最短だろうが、五感を通じた様々な体験刺激を受けることで、子ども達は人間として成長していくことだろう。
“人の間”と書いて、人間と読む。まさしく応援し試合を見る・人を見ることで、“人の間”を感じとれる機会ととらえたい。