昭和生まれの者にとっては、10月10日といえばやはり体育の日。体育の日が第2月曜日に移動してはや9回目らしい。そして今では、10、10を横にしてみると目のように見えることから、「目の愛護デー」として定着しつつある。
スポーツにとっても目は大切な感覚器。外部からの情報の8割が目からと言われるぐらいだから、切っても切れない関係。静止視力、動体視力に始まり、眼球運動や深視力、なじみのあるところでは周辺視野や瞬間視など、まだまだ学問的にはたくさんに分類されている。
よくよく考えてみると、何もスポーツに関連する目の問題だけではない。歳を重ねるごとに体力の低下は実感するが、ついで日常生活に支障を感じ始めるのが目の力の低下ではなかろうか。老眼に始まり、乱視はもちろん、運転免許の切り換え時や、70歳以後の高齢者では視力を含めた目の問題は大きく取り上げられる。ひとつ間違えば、大惨事になるのだからいたしかたない。
ルーの法則によれば、使わなければ減退する人間のメカニズムがある。毎日同じ生活パターンになることで、目を使うパターンも限られてくる。時には遠くの山々の景色を眺めてみたり、対向する車のナンバーを一瞬で読み取ったり、眼球をぐるぐる回したりと、ちょっとした工夫が必要になってくるだろう。
目の愛護デー、健康にもつながるそんなことを考えてみる一日でもよかろう。