時折聞かれる質問のひとつに、「ウォーキングするなら朝と夜どちらがいいですか?」と尋ねられる。カロリーを消費するなら、別に朝夜にこだわらなくても「時間の都合が良いほうで!」と手軽に答えていたつもりだったが、違った角度から見れば、明らかに差があるようだ。勉強不足!
というのも、近頃はウォーキングコースとして街路樹や運動公園の散歩道もずいぶん整備されてきた。世界遺産に指定された熊野古道などは、大昔から続くウォーキングコースと言えるだろう。
森林に囲まれたウォーキングコースは、なにやら癒される気分に浸れる。「フィトンチット」と呼ばれる化学物質に注目が集まっているらしい。本来は樹木に有害な生物を遠ざけるための物質だそうだが、人間をリラックスさせる効果があるらしく、樹木の種類によっても成分や量が異なり、季節によっても違い5月頃多く、夜間から早朝にかけて分泌量も増加するらしい。雨上がりの湿度も放散が活発になるため、朝もやの早朝、森林の中のウォーキングが気持ちよいのは「フィトンチット」が最も活発に放散されているからだろう。
熱帯夜から解放され、朝のすがすがしさが実感されるようになった。出勤前のわずかな時間は本当に貴重だが、わずか15分でも良いので早朝の空気に触れてみては。(^_^)五感が刺激され、仕事もはかどるきっかけになるはず。