柳本ジャパンが北京オリンピックの出場切符を獲得した。
大変喜ばしいことだが、中心メンバーとして、北京オリンピックでの復活と活躍が期待されていた大山加奈選手が、北京オリンピックのメンバー入りを断念したと今朝の新聞で報じられている。
昨年末の予選ではベンチ入りは果たしていたが、ほとんどワンポイントブロッカーとしての出場に終始し、今回はとうとうベンチ入りもしていない。
新聞報道では、かなりの腰痛のようだ。現在も軽い運動程度しか行っていないとのこと。女子バレー界の頂点のチームなわけだから、医科学スタッフもそうそうのメンバーがそろっているにも関わらず、回復が遅れているところが今後の展望としてやはり厳しいものがあるような気がする。彼女のレベルだと、周囲からの期待は単に出場するのみだけではなく、日本の大砲としての活躍を期待するわけだから、今後の成り行きを注目したい。
人並みはずれた体格と筋力まかせのパフォーマンスのつけが、今現れているような気がしてならない。小学生当時から恵まれたと思う体格からのパワフルなサーブやスパイクは、きっと『コートの華』だったに違いない。中高生の頃には“日の丸を背負う”選手としての可能性が見えていたはずだったろう。「単にすごいスパイクを打てる大型選手」の視点からだけでなく、あらゆる視点、角度からアドバイスできる大人はいなかったのだろうか。もしいたとしても本人の聞く耳がなかったのだろうか。一皮むけた“ニュー大山”の活躍を期待したい。
ところで、6月の声を聞くと高校総体予選が始まる。バレーボールに限らず、高校生にとってはほとんどのスポーツの集大成である。しかし直前の体調不良やケガにより、大会出場を断念せねばならないことが起こる。特に3年生にとってはつらい選択となる。全国の高校生達にとって、勝敗の前にまずは良いコンディションで出場できることを願ってやまない。