連続デュースの試合展開は、昨日お伝えした。
さて、こんな緊張の続く試合中、どうやって“平常心”を保つか。すなわちリラックスできるかは、永遠のテーマだろうか。リラックスさせるハウツーやメソッドは、巷にもあふれているものの、ついつい「リラックスして!」などと檄を飛ばしても、逆効果はしばしば。
そんな中、大変興味を引かれた新聞記事が目に留まった。一昨日のセンバツ高校野球、智弁和歌山対宇治山田商戦で、智弁和歌山の捕手・森本選手が8回のピンチでマウンドに駆け寄り、投手の林選手の頬に『魔法のキス』。それがカメラマンに激写された写真が掲載された。その後の林選手の照れた仕草が次の写真だ。
林投手をリラックスさせるための『おまじない』らしい。実は昨秋の近畿大会の準々決勝でも、『魔法のキス』を行っているそうで、この時は残りの7回を無失点におさえた実績があったらしい。この日もその効果は絶大で、ピンチをしのいだ。
小生の学生時代ではとても考えられない“リラックス法”である。高校球児の夢舞台、甲子園のマウンドで、『魔法のキス』とは恐れ入った。これ以上の“リラックス”はないだろう(笑)
春高のコートの中でも、どこかのセッターがエーススパイカーに「チュ!」なんて光景が見られることを、楽しみにしたいものである。