日本バレーボール協会(JVA)が財政難のために導入した個人登録制度。JVAが関わる大会・試合に出場するためには、小学生から学生はもちろん、一般までが登録しなければならなくなった。
個人的にはクレームも多いだろうなと予感していたが、案の定、今開催されている大阪の中学生新人大会で、反発した中学校男女約190校が大会をボイコットし、別の大会を開く方針と報道されている。
小さな組織から自治体に始まり、国家予算まで、財政事情はあまり芳しくないことは周知の事実。会費や税金を加算していくのはいたしかたないことかもしれない。問題は組織の会員や、市民、県民、国民にどのように還元していくか。ここの辺りが組織のトップの腕の見せ所。
JVAもオリンピックに向けてのメダル獲得のための強化策と、バレーボールを支えてくれている多くの小中学生やママさんを含めた一般の方達に、どのような事業を提供してくれるか興味のあるところ。
“受ける”ことばかり求める傾向の強い最近の考え方と、“与える”ことに協力し少し興味を持ってくれる方々の、今後の日本のスポーツを支えていく文化が見てとれるかもしれない。