週末の練習始めに、ウォーミングアップのひとつとしてブロックのためのステップドリルをほとんど毎回行っている。もちろん自然体バレー方式である。詳しくは一貫指導テキストの第2巻に載っているのでご覧下され!
当然1年生が6年生まで全員が行う。低学年の背の低い選手も、高学年の動きをじ~っと見ながら、次第にステップが踏めるようになっていく。たとえ身長がなくネットから手が出なくてもお構いなしに。器用な選手だと、6年生より上手な3年生ぐらいの選手もたくさんいる。そして2度びっくりするのが、ステップが上手になるとリズムやジャンプ力、空中での身体姿勢、腕の使い方まで上手くなる。
ミニゲームで3~4年生がブロックに飛ぶと、さすがにシャットアウトまでとはいかないが、背だけ大きくなってしまった(?)6年生より、ワンタッチをとり着地後の姿勢も自然体のため、次のプレーにスムーズに移っていく。う~んと考えさせられた。
そしてジャンプ力。このテーマだけで、1日分のブログにまとめられそうな内容はあるのだが、筋力、飛躍動作、そしてバネなどいくつかのポイントが必要であることは、スポーツ科学者の中でもわかってきている。
そしてゲーム中でのブロックになると、ネットをはさんで相手スパイカーとのタイミング等、何重もの要素が重なり合ってくる。単なるカベなら練習用のブロックネットのように大きな網でも張り巡らせば良いが、そうもいかない。相手スパイカーにプレッシャーを与え、威嚇的要素を与えるだけなら大きい者をカベにするのもひとつの選択肢だろうが、ブロックを行う前後のプレーやスピード、バラエティーな選択肢を考えれば選手の起用法にも幅が出そうだ。
○○ジャパンのミニチュア版ではないわけだから、平均点なごく普通の選手がそろうチームなら、視点を変えて上から下から斜めから、見直してもおもしろそうだ。
数年前、高校サッカー界で“セクシーサッカー”で日本一になった学校があったが、“雑技団バレー”か“忍者バレー”で「オ~ッ」という歓声が聞ければ楽しいだろうな。