また音楽の話題。
「契り」五木ひろし、「ピンポンパン体操」、「SOS」ピンクレディー、「絹の靴下」夏木マリ、「時代おくれ」河島英五。
この曲目に共通することは、ご存知の方も多いかもしれない。先頃亡くなった阿久悠氏の作詞である。その昔、日曜午前11時から始まった『スター誕生』の審査委員長をされていた方でもある。その独特の語り口調は、当時小中学生だった小生も鮮明に覚えている。作詞家活動としては、5,000曲以上も提供しているそうだ。
生前、この阿久悠氏が自ら選んだ想い出深いCD5枚組みを購入し、ドライブ中に聞き入っている。もちろん若かりし頃に聞いた懐かしさもあり口ずさんでしまうのだが、改めて“言葉”の大切さを知りたくて購入した。
「アホ!ボケ!」しか言わない指導者なら、指導者とはいえないことは塾頭から学んで久しい。かといって飾りのような軽い言葉も使いたくはないのだが、“言葉”自体に興味を持ち始めた矢先に、阿久氏が亡くなられたこともあり、聞いてみたくなった次第である。
晩年は、某スポーツ紙に夏の高校野球の全試合、投手が投げる一球一球、打者が打つ一球一球を全てTVで見て、“詩”にされていたのを覚えている方も多いのではなかろうか。
“言葉”と“身体”はつながっていることは間違いない。ほんのひとことや励ましの言葉でからだが軽く動く、また気になるイヤなひとことで動きが固まる、鈍くなるのは誰もが体験しているはず。“言葉”を敵に回すか、味方にするかは、やはり少しの意識が必要だろう。
男女ともワールドカップでの北京五輪切符は手に入れられなかった。度々に映されるベンチサイドでのコミュニケーション、会話には少しがっかりしているひとりである。カメラが入っているからこそ、ユーモアのひとつも言える余裕を見せて欲しいものなのだが。