中国の歴史上、参謀として特に名高い諸葛亮孔明が、幼い息子に宛てて書いた遺書の言葉である。「ねいせいちえん」と読む。
『淡白にあらざればもって志を明らかにするなく、寧静にあらざればもって遠きを致すなし』からとった言葉。「私利私欲に溺れることなく、淡白でなければ志を持続させることができない。ゆったりと落ちついた状況にないと、遠大な境地に到着することはできない」という意味になる。
働き、動き、そして静かで落ちついた心の余裕を持たなくては、『寧静致遠』という遠大な境地に達することはできないだろう。
心にしみる熟語となった。