Specific Adaptation To Imposed Demands
トレーニングの方法に応じて、その成果が決まるということである。
SAIDの原則では、例えばゆっくりした動作で筋力を高めたならば、ゆっくりした動作でしか大きな力を出すことができない。またアイソメトリックスのような静止した状態でトレーニングすれば、静止した状態でしか大きな力を出すことができない。
これからの季節、冬場に走りこみという名の下で、よくランニングの量が増える。走るトレーニングでスタミナがつけば、野球では投げるスタミナに、バレーボールではジャンプできるスタミナにつながると思われている節がある。
しかしさにあらず。投げるスタミナ、ジャンプするスタミナは、それぞれ投げる、ジャンプする動作を繰り返し練習しなければならない。ただし1球のスピードをアップさせる、1回のジャンプをより高く飛ぶといった話になると、また別のトレーニングの原則を当てはめなければならない。よって今回は省略する。
同じレベル(強度・時間・頻度)のトレーニングを長く続けていると、パフォーマンスが変わらない。或いは低下してくる危険性がある。トレーニングに変化をつけながら、トレーニングのレベルを上げていくことがパフォーマンスの向上につながっていく。
小学生は近畿大会につながる大きな大会があとひとつ。中高生は新人戦が花盛り。やはりひとつでも上を目指すには近道なし。毎日の地道なトレーニング、練習が必要だが、単なる反復練習にとどまらず、王道に近道はないが、寄り道もないと思われる。