トレーナーの全国大会。九州・福岡で開催され、特別講演で福岡大学院スポーツ科学向野教授による、東洋医学の
経絡を利用したストレッチの方法が紹介された。
向野氏はドクターでありながら、東洋医学を中心とした鍼治療や経絡を使い、それらのノウハウを福岡大学の運動部の選手達にコンディショニングの方法として利用し、研究もされている。
少し専門的な用語や解説が必要ではあるが、現場でのコンディショニングはもちろん、日々の健康づくりにも大いに役立ちそう。ぜひ自然体バレー仲間の皆さんにも還元できるよう、少しアレンジして一般の方にもわかりやすいものにしたい。しばらくのお時間の猶予を。
もうひとりは、九州を中心にJリーガーやアメフトのアスリート達のチームドクターとして活躍されている方の講演。
こちらは膝のケガについて。特に厄介な十字靭帯。手術の方法やリハビリについて詳しく講演された。
これも医学的な専門分野の話だが、勉強になった。誰もがわかりやすいトピックスとして、膝を痛め病院へ行き、レントゲンを撮っても異常なし、しかし腫れが強く水を抜くと赤く染まっている場合は、かなり高い確率で十字靭帯が痛んでいる。(単なる腫れで水がたまり、抜くと、うすい緑色が正常な関節内の液体色である。)
十字靭帯を手術した場合、競技に復帰できるまで約6ヶ月を要する。6ヶ月とはあくまで競技に復帰する目安である。ケガをする以前のパフォーマンスを望むには、まだまだそれ以上の月日が必要であることを、指導者も覚えていて損はない。
講師先生も語った、「プロレベルの指導者も、ついつい復帰した時にはケガをする前と同じパフォーマンスを期待している。しかしプロだからこそ、十字靭帯は選手生命を絶つことになりかねない。」と。
話は変わり、先週末は台風による大雨、そして地震と荒れに荒れた。各地で被害に遭われた方々には、心からお見舞い申し上げます。