半夏も過ぎた頃、最も美味になるといわれるタコ。
その消費量はやはり関西が多い。タコの刺身におでんの具、これらの料理はおっさんの一杯のあてでもある。若い人達がタコを他の料理法で口に入れるとすると・・・そう、あれあれ。大阪名物、たこ焼き。老若男女、関西在住の人々でたこ焼きがキライという人には、あまりお目にかかったことはない。大好きではなくても、独特のソースにかつおのふりかけ、青のりの風味に食欲がそそられる。これからの夏祭りのシーズン、屋台などで祭りを盛り上げ、行列が並ぶ風景はおなじみである。
タコの血合いなどに多く含まれる
タウリン。このタウリンが、からだにとってはなくてはならない優れものである。
人間の体内にはバランスを維持するという機能(恒常性維持機能:ホメオスタシス)があり、内蔵のあらゆる機能を安定させる働きがある。タウリンはこのホメオスタシスを維持するための重要な因子である。
牛・豚・鶏などの肉類にはごく少量しか含まれていないため、体内に取り入れられない。タウリンの不足になると大人の場合、高血圧や動脈硬化、心臓・肝臓の働きが低下する。すなわち生活習慣病に陥りやすい。タウリンが充分に足り、働くと、多くの生活習慣病を予防する。ということは、アスリートにとって夏バテによる食欲不振はエネルギーの渇枯。心臓の働きの低下は、持久力・スタミナの低下、そして肝臓の働きの低下は疲労回復を遅らす。血液検査には現れない異常が出やすくなる。
いよいよ高校はインターハイ予選。中学は7月に中体連、小学生はサントリーカップ予選と全国大会へつながる地区予選が始まる。タコパワーでエンジン全開といきたいものだ。