春高バレー予選の話題をしたからでもないですが、昨日の午後、近くの公立高校バレー部の選手が腰痛を訴え来院しました。
11月初め頃から痛み出したようですが、立ったまま腰を前屈後屈しただけで痛みが強いのです。たぶんプレー中はかなり痛いことでしょう。
しかしこの週末には二泊三日の合宿もあり、年が開ければ予選大会が始まります。部員も少ないらしく休むわけにはいかないそうです。
バレーに限らず、あらゆるスポーツは故障と隣合せです。おそらく全国各地で選手達は大会と痛みの間で悩まされ、指導者も親も、わらをもつかむ気持ちでいるのではないでしょうか。
除痛だけの目的なら痛み止めの注射や薬、テーピング等も効果はあるでしょうが、「なぜ痛くなったのか」「その原因は何か」をつきとめなければ回復はのぞめません。多くはプレーのモーションが悪く1ケ所に負担がかかることや、筋力・柔軟性不足・アライメントの異常などでしょう。
今回の高校生も11月ごろから自覚症状があるにもかかわらず「そのうち治るだろう」と安易に考えていた結果、このような状態になっているわけです。
指導者もこのモーションだったら痛みが出るだろうと予測する能力が必要ですから、多くの勉強をしなければならないわけです。
週末は草野先生を囲んでのコンディショニングセミナーです。全国から集まる指導者の方々とともに勉強し、ひとりでもこのような痛みで悩む選手を、少なくとも自然体バレーの仲間から出さないよう、しっかり勉強したいものです。