毎週日曜日になると、地上波によるマラソンのライブ中継が。トップランナーが揃うビッグなスポーツイベントばかりではなく、全国各地で学生や市民ランナーによるマラソン花盛りのシーズン。
マラソンや長距離走につきものなのが貧血。特に女性のランナーに多いと言われ、造血作用を促す栄養素としては鉄分が有名。血液検査で簡単にわかるものだが、今注目されているのが鉄欠乏として「炎症による鉄の偏在」。「炎症」があると鉄の吸収や利用の効率が低下。今の季節ならインフルエンザによるノドや鼻の炎症。スポーツ時の捻挫・突き指、そしてスポーツ障害のひとつスネの内側のシンスプリントなどなど、種々の検査を行っても明確な数値や画像に現われない「微細な炎症」を見逃さないことが大事。
基本はサプリメントの鉄剤で補うのではなく、鉄分の多い赤身の肉や魚をしっかり食べること。そして重要なポイントが、鉄の吸収率を高めるビタミンCを同時に。
恒例になると、ついつい簡単な食事で、しかも少食によるサルコペニア、フレイルなどは鉄欠乏に陥りやすい。