大相撲も終盤、賜杯の行方は混沌。最終的には、やはり番付上位陳が賜杯争いだが、白星の数から言えば少し低調気味。視点を変えれば下位番付の力士が、上位力士に黒星をつけて健闘していることに。
大相撲の場合、番付が下位の場合、下位の力士同志のどんぐりの背比べ的な取り組みになりがちだが、そこを突き抜け番付が上位に上がるにつけ、横綱を筆頭に、三役とも対戦することに。上位陳との対戦が予想できる番付にもなれば、場所前の稽古で相変わらず同位ぐらいの番付者同士の稽古では、実力も向上しないと言われている。やはり実力をつけていくには、四股や鉄砲など地道な稽古。まさに基礎・基本で脚腰を充実させた上に、申し合いや三番稽古へと。
そして出稽古と呼ばれる横綱が所属する部屋まで足を運び、横綱に稽古を付けてもらうそうな。このことから呼ばれ始めた「胸を借りる」。日本の国技”相撲”単にスポーツ観戦だけでなく何事にも通じ、日本人に合う”実力”の養い方が垣間みえる。