大相撲夏場所は中盤戦へ。上位陳の全勝がいなくなり、優勝の行方はおもしろく。
いつもながらからだの使い方、動かし方が参考になる相撲。そのひとつにあるのが蹲踞。立ち合いの際や、勝ち名乗りを上げる時に必ず取る姿勢。何気なしに簡単に見える、単なる所作のような動きだが、一度試してみてほしい。小学生でさえも蹲踞ができなくなってきている時代、股関節の動きはもちろん足裏の筋肉や、アキレス腱の柔軟性に加え、足の拇指も大きく関与。わずかな時間、蹲踞が出来ても左右の腕を上下に動かしたりすると、立ちまちバランスを崩しそうになったり、しりもちをついてしまいそうに。
日常生活に蹲踞を行う機会は、ほとんどなくなってしまった平成の時代。されどスポーツの動きはより一層複雑化していくに至っては、今一度蹲踞を見直してもよさそう。
野球やバレーボールでも「もっと腰を低く!!」の掛け声は勇ましいが、今は腰を低く出来ないせんしゅが多いことが普通。「AさせたければBをする」こんなところにも自然体バレーのセオリー通り。