自然体バレーで行われるドリルのひとつに、オーバーパスの際のうさぎさんパスが。SNSの普及で、時折動画でみるオーバーパスは、小学生はもちろんかなり高いカテゴリーでも最後の指先、すなわちフィニッシュが美しい動きは稀。
そのうさぎさんパスの裏付けとなる身体のメカニズム、医科学はなかろうかと頭の隅に閉まっていたところ、文献を発見。「テノデーシスアクション」(腱固定効果)という作用。手首を背屈(固定)すると、手指は握りやすくなり、逆に手首を掌屈(固定解除)させると趣旨は伸展しやすくなるということ。その上前腕の回旋運動との連携の結果、手関節で生じる現象。肩関節から起こる肘関節、手関節に繋がる筋肉の働き。連鎖運動以上の複雑連鎖運動。「そんな指先まで??}と怪訝な顔つきの指導者にも納得しやすい理論。