スポーツの指導現場では、むしろ「技術」と言い換えられていることが多い。ベルンシュタインはその著書の中で、その書名の通り行為を「巧みさ」とし、レベルDとして説明。レベルA〜Cの発達の上に成り立つ事は何度も綴ってきた。
例えばオーバーパス。バレーボールを習い始めれば、兎に角早く身につけさせたい技術だろが、ベルンシュタインに言わせれば、一番後になる。その上、パブロフの条件反射的反復練習ではなく、「予期せぬ複雑な事態を解決する能力」としての行為であったり技術としている。よって反復なき反復練習へと。解決する一つの方法を繰り返すのではなく、解決のプロセスを繰り返す。
ーデクステリィティー巧みさとその発達は、確かに文章は平易であるが、内容を簡単に理解できるとは限らない本かもしれない。運動・巧みさの理解への途についたばかり。