団体競技ではおろそかにされがちな漸進性(ぜんしんせい)の原則。小学生でも3年生と6年生では体格も体力も当然違い、中学高校も1年と3年では全く同じく、個人差が大きい年代。それを全員同じ量と質の練習・トレーニングでは体格・体力の優れた選手にとっては効果は少なく、逆に体格・体力の劣った選手はパンクしケガにつながりやすい。勉強も同じで、日本の小中高のクラス運営においては学力の優劣の大きい場合、どこかに標準を置きたがるが、出発点が違うわけだから解決法は見つかりにくい。
多くのくらす運営手法を団体競技に持ち込みやすいが日本の現状、まして3年間の結果を求められがちだから尚更覇者がかかりやすい。海外のトレーニングの専門家は「柔軟性は日ごとに。筋肉は週ごとに。スピードは月ごとに。そして持久力は年ごとに」と言い得て妙。
日を追うごとに練習・トレーニングの質・量ともに内容が変化してくる原則。春先と初冬、全く同じ練習・トレーニグないようでは結果は当然伴わないことがご理解いただける、漸進性の原則。