夏の甲子園目指して高校野球の都道府県予選が最盛期。地区大会のシード校が初戦敗退で選手達が泣き崩れている様子が報じられることもしばしば。打ち込まれた投手の多くが敗者の弁として「緊張してリキんでしまった」とか「勝負どころで肩に力が入ってしまった」とのコメントが。
先週末のプロ野球セリーグ首位攻防戦。第二戦の阪神のエース藤浪選手が自身の連勝記録を伸ばすつもりでマウンドへ。試合前のインタビューでは、「試合途中に体のバランスを整えリラックスする修正法をつかむことが出来るようになってきた」と語っていた。
陸上選手や水泳選手は、スタート前には全選手が必ずと言っていいほど、腕を振ったり脚を揺すぶったり、筋肉の緊張をほぐす動きを伴ったりと、レース途中如何に力まずリラックスすることに気を割いているかが伝わってくる。多くのスポーツでは技術向上の為に、どれだけリラックスすることに創意工夫、試行錯誤を試みているが、はてさてバレー界は。
塾頭も、再三再四リキむ弊害をバレー塾で教示されるがどこまで意識されている指導者が。先の少連夏季選手権大会でも本部席から眺める限りコートサイドのベンチから「リラックスして!」や「リキむなよ!」のアドバイスは皆無。それより体幹や腕のしなりより、過度の筋肉の〝共縮〟によるパワフルな選手のプレーが本部席周囲でも高評価。見ている視点がが違うんだなと。