8月に多く開催される多種目各カテゴリーの全国大会に向けて、そろそろ地区並びに都道府県、そして種目によってはブロック別の大会が始まる頃。少年柔道も例外ではなく国内最大の柔道大会を、小生が所属する(公財)日本柔道整復師会が主催する為、6月の県大会にはボランティアとして参加。日本国技の柔道だが、競技人口は日本の2倍と言われるフランスに軍配。フランスの保護者がなぜ子どもに柔道をすすめ、道場に連れてくるかと言えば、「柔道=教育」だと認識されておりなおかつ健康にいいと考えているからだとか。日本からフランスに柔道を紹介した80年以上前の柔道家達が「柔道=教育」を徹底して広めたからとも言われている。
多くの道場には「友情・勇気・誠・名誉・謙虚・尊敬・自制・礼儀」と8つの項目が子ども達でも分かりやすく説明されているとのこと。もちろんフランス語でだが(笑)すでに15歳以下では日本の全国大会に相当するような”日本一決定戦”はおこなわれておらず、もっぱら「柔道=教育」に徹し、それ以降オリンピックスポーツとしての”JUDO”を目指す者には環境を提供するとのこと。
国際課に成功した柔道。その賛否は意見の分かれるところだが、柔道の”普及育成”としては、フランスが一歩先行く感。日本では柔道以外のスポーツも「スポーツ=教育」とみなす方が大半を占めるはず。勝負にこだわれば後から教育がついてくると、思いがちでは、結果遅すぎる。