50代以上の方ならご存知の方も多いはずの昭和の歌「おゆき」。歌っていたのは歌手ではなく、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった棋士の内藤國雄現九段。先日、現役最後の公式戦に敗れ、棋士生活を終えたと報じられた。
最終戦の敗局が、現役生活56年6ヶ月でちょうど1000敗目だったとか。本人も1000敗目とは全く知らなかった模様。それに対して勝利数は1132勝だから、勝率は5割3分。
勝っても負けても常に新聞紙上や専門雑誌に結果が表示されるのがプロ。嬉しい時と悔しい時の差、たったの7分のために心・技・体を常に研ぎ澄ましているに違いなし。
勝った時に情報発信して賛辞を受けたり、褒めてもらった時だけのレスポンスではなく、本当のプロの厳しさを少しばかり垣間見ることに。