和食つながりで、新聞の読書欄に高校生が投稿。文体はもちろん、広く深く和食について考えをまとめている。文化について10代が文章に。素晴らしい!頼もしい!
ユネスコが日本の「和食 日本人の伝統的な食文化」を無形文化遺産に登録する見通しだそうだ。今回のことは私たち日本人自身への警告であるように思える。和の食材による多品種の和食から、パスタやカレーライスなど一皿料理の「ワンディッシュ化」が進む中で、和食文化が薄れつつあると思うからだ。
ふと思い返せば、一年の大切な場面で和食があることに気づく。例えば、新年を祝う日本の伝統行事のひとつとも言えるし、何よりもいつもは忙しくしている家族が、一家だんらんの時を過ごすためのものでもある。また、「いただきます」という日本独自の自然へ感謝する考え方があることにも気づく。東京オリンピック開催が決まった今、和食の良さを発見するとともに、日本の素晴らしさを海外に発信していくことが日本の文化を守ることにもつながっていくのではないか。