小学生時代に身についた垂直振り降ろしモーションのサーブやスパイク。現時点では、ハイレベルのパフォーマンスだろうが、近い将来の故障の最短距離の可能性も大。決して手遅れでもないだろうが、モーションの改良は、当然それなりの努力も必要。
子供の動作の発達を見てみると、ハイハイ歩きの安定した動作の組み立てを一度壊して新しい歩行のための不安定な組み立て方を習い覚えていく。当然筋肉は緊張し、意識過剰になりギクシャクした動きになるが、それは致し方ない。思い出してほしい、一歳前後の子供を。立ち歩き始めても遠出など出来ない。されど、スポーツが出来る程の元気な十代なら、モーション改良の可能性は失せない。
さて、実際の練習になると気の遠くなるような反復練習が思いつくだろう。しかしこの手の練習は、脳の動作の命令が、末梢の動作を全て決定するという、条件反射の考え方。しかし、同じサーブを打つにしても、試合開始直後、タイム直後、デュースの時、冬季、夏季、体育館の大小などの条件も様々。これらの環境にも適するように、安定した動作の組み立てを一度壊して組み立てるのだから、将来の起こり得るであろう運動環境にも適応するソフト、今風にいえばアプリを搭載したいところ。
ここで浮上して来る練習方法が、反復しない反復練習。次回へ。