サッカー日本代表がコンフェデ杯でよもやの3連敗。素人目には得点差だけを見れば大健闘かと思っていたが、その後の解説者、元代表選手は軒並み辛口批評。その中で数人の解説者達が「哲学」というキーワードを使う。辞書によると「哲学」とは、根本原理を理性によって極めようとする学問、自分自身の経験などから築き上げてきた人生観や世界観。色々な方のコメントなどを拾い読みしているが、辛口開設の先鋒、金子達仁氏の「哲学のないサッカーに苦境を乗り切る力はない」との見出しによるコラムから引用すると、
(前略)・・・バルセロナのサッカーが脚光を浴びるようになってから・・・(中略)・・・カテゴリーを問わず、どんなサッカーをやりたいか、と聞かれる選手や監督は、おそらくメキシコ人の多くがそうであるように、ほとんどがポゼッション・サッカーと答える。
(ポゼッションとはボールをキープしながら攻め込む方法)
金子氏によると、メキシコでは育成期のジュニアからトップチームまで、誰もが「ポゼッション・サッカー」と答え、そして相手が強かろうが弱かろうが関係なく、哲学を持って試合に臨むらしい。
「哲学」を使うことが、もしかするとサッカー解説にとっては流行りなのかもしれないが、少なくとも他競技のスポーツ関係者から「哲学」を使った話をあまり今までに聞くことがなかった。
サッカー界、言葉も一歩先じていることに驚き。