練習ドリルだけではなかなか技術を習得しきれない選手は少なからずいる。スパイク動作、レシーブ動作しかり、細かく見れば左右のからだの使い方、上半身と下半身の動き方などなど。そんな選手に対して、塾頭はもちろん大事なポイントを個別に指導されることも。しかしこれはほとんど稀なケース。それよりも皆に分かるように重要ポイントとして提示・指示。
多くの選手が修正されない技術については、「AさせたければB」方式。いつまでも目の前のポイントに執着せず、一歩手前の動きからの改善。それよりもまだ違う所からのアプローチが多く、また全体の流れを止めないことにも留意されているように思う。過去の金言にも「流木で川の流れを止めたらアカン!」とも。ここでの流木はもちろん指導者。
一点のポイントを意識させることで劇的に修正される場合と、過剰に意識させることで全体の流れやゆったりした動きを遂行させることも。ここでも診断を見誤らず、正しく処方することが大事になってくる。
ドリルの種類を増やし、それをどのように行っていき、つなぎ合わせて伝えていくか。益々奥深い指導技術。