サッカーの練習ではフィールドの空きスペースをうまく利用し、そこにボールを蹴り出すことを常に考えながらのプレーが多い。ボールを受ける側も、ゴールとは反対側に先ず走り出し、味方選手からのパスを待つ。サッカーでは常識のことでもバレーボールでは非常識とまでは言わなくとも、不慣れな練習であることは確か。
バレーを始めたばかりの初心者には、2人1組のパス練習では必ず相手のいるところへ返球することを求める。コートの中でのサーブレシーブの返球もできるだけセッターへ正確にと。二段トスも左右のアンテナの手前ぐらいが大体の目安だろう。
トップレベル教室では3人1組で交互にパスを行い、サッカーのように前方へ移動しながらのドリルが登場。①予測しながら、②周囲を見ながら、③目的のところへパスを出す。特に①②はバレーの練習に限らず、日常の生活にも不足しがちなこと。近頃の子どもはできないと嘆いているより、できるようになっていく環境づくり、仕掛けづくり、練習メニューを組めば、鈍足ながら向上は必ず明らか。指導側の発想の転換。
サッカー式レシーブ、可能性がぐーんと広がるニュードリル。