コートのサイドラインからサイドラインまで、基本ドリルとして行うことの多いゴリラステップとカメステップ。ゴリラステップは四股の型を維持しながら、すなわち膝・股関節をできる限り屈曲し、左右の足のつま先を外側に向け、そう、下半身の安定と同時に力がみなぎった状態ながら、両手はダラリと脱力。何やらゴリラが歩く様子にも似ているところからのネーミング。もうひとつのカメステップは、下半身はゴリラステップと全く同じで、肩甲骨を充分に外転させながら、両腕をレシーブするがごとく前方に伸ばしてのステップ。
ついついどちらもドリルの数を増やすがために行ってしまいがちになり、大事なことが抜け落ちることもしばしば。選手達も楽をしようとしているわけではないだろうが、ステップではない歩様になってしまいがち。
塾頭から「2本のラインの上を行くように!」とさりげなく、されどきめ細かくチェックポイントの指示。
2本のライン上に足裏を乗せて、しっかり腰を落とした四股の型を保ちつつステップを行えば、まさに技術に直結していくトレーニング。
わずかな違いながら、微差大差。