左右の腕を使って両腕で面をつくることは、あらゆるバレー教室また指導で言い尽くされる。極端に意識させるために薄い板を利用したり、ボールペンのようなものを両手で握ったりして面づくりすることも。
しかし面をつくる前の腕の動きから説明を受けることは、まずない。実はその前段階の動きの優劣こそが、レシーブミスを招く理由になっていることなど、誰からも教わったこともない。
クワガタムシののこぎりのように、腕を左右に若干広げてから面をつくっても、ボールはピンピンとはじけると塾頭から指摘。肘と肘を合わせるように絞って面をつくる。ボールが落下してくるより先に面をつくっておく。肘と肘を合わせる動き・・・実はD2ライン上・・・そう、やっぱりD2ダンスが基本と続く。
言葉に表しにくい動きによって、動画でもと考えるところだが、それでは腕の使い方だけがクローズアップされ、それまでに至るプロセス・・・すなわちカメ四股に代表される下半身の動きがまた見落としてしまう。
全てが大切。だからこそのトップレベル教室。ついつい見逃してしまいそうになるわずかな差。されど大事は細部に宿る。