日本のスポーツ競技力の普及と向上を担ってきたのが、中高での部活動。学校の放課後、教育のひとつとして長年にわたり取り組まれてきた。
一方、ドイツを中心としたヨーロッパでは、学校での授業が終了すると帰宅し、スポーツ好きな学生は地域のクラブに所属し活躍する。
どちらも一長一短がありそうで、日本の部活動では団結力や伝統が重んじられるが、ヨーロッパのクラブでは自由に入退会ができ、トップレベルの競技者から初心者までが同じクラブ内で、また色々な種目のスポーツも同時に行える。
両者とも自己が使用する用具はそれなりの負担が必要だが、部活動の場合は原則は低額で活動できる。(私立の強豪校ではかなりの経費も必要だろうが・・・)それに比べ、クラブはそれなりの会費が必要となり、運営面も地域の人々で切り盛りしている。おのずとそれぞれのお国柄でスポーツ文化の違いが生じてくることは間違いないところ。
約10年前より、日本でもドイツ型のクラブを国内に広げようとしたのが、総合型地域スポーツクラブ。しかしながら国内でも、部活動や片田舎のスポーツ文化の違いにより、理解度に温度差が付きまとう。
今はまさに過渡期。誰もが経験したことがないから、先取りできるか否か。