数年ぶりティンカーベルズを卒団した選手の保護者の方とばったり出会った。卒団したと記したが、正確には5年生の頃に退会した選手。その後中学校に進学し、風の便りでバスケットボール部に入り、活躍していると伝わってきた。時折、街中で見かけ、元気そうな表情だったので何よりと感じていた。ただ退会した当時は、その原因が何かを聞けずじまいだったのが心残りだった。そして今年の4月から、地元の県立高校へ進学、そんな中、彼女のお母さんと再会。ほがらかな語り方は当時とほとんど変わりない。
お母さんが嬉しそうに、「高校へ進学したら、何を思ったんか知らんけど、『バレーボールやるわ!』言うて、今日も練習行ってます」と語って下さった。続いて「たぶんティンカーの時の○○ちゃんに誘ってもろうたからと思います」
○○ちゃんは彼女の1年先輩。ティンカーベルズから中学校でもバレーを続け、高校進学後も活躍。少し縁が切れていたひとつ下の後輩だったが、きっと高校での再会を喜び、バレー部に誘ってくれたものと察している。
とても「人間学」と呼べるほどのものではないかもしれないが、ティンカーベルズを巣立った2人が、良縁で結ばれようと行動を起こしてくれたことが、ほっと落ち着く。間もなく始まる、年明けの“春高バレー県予選”でも、きっとにぎわせてくれることだろう。
今宵も「トップレベル教室」。世界標準の技術と「人間学」を皆で学ぶ。そして、そんなご縁がまたどこかで広がっていく。