先の日曜日の午前中、初めて拝見するチームのひとりに、少し小柄な6年生。
RED☆STARSの選手ともうひとつのチームが2人1組のペアを組んで、D2ダンスのレッスンを開始。どの組も、ものの15分程度でD2ダンスをほぼマスターした様子。もうひとつのチームの指導者の方が、ちょっと難しいかな?」と尋ねてこられたが、難しく考えているのは大人の頭で、子ども達はなんのその、あっという間に覚えきった。
そしてCDを流し出しての音合わせとなると、俄然張り切り、ちょっと他の選手とリズムの取り方が違うのが先の6年生。こぼれるような笑顔と、正確に動く肩関節と股間節。まさにD2ライン上に、そして何より床面をしっかり支えている脚、特に足首はリズミカルに動いて見事に伸張反射を誘い出し、しかもラジオ体操では全くなく、ダンスそのもの。その動きはチームの中でひときわ目立った。
「あの小柄な子、動きいいですね!」と尋ねたところ、「バレーボールでは監督に言われてばかりなんです」と、選手を引率してきた方の返答。
その後の「11種」でも素早い寝返り動作や、起き上がり動作は他の選手より群を抜いている。少なからずバレーボールに必要な手足の協調運動は育まれている。案の定、“カメ四股さん”の姿は様になっている。
多分、従来からのステレオタイプのバレーボール選手からすると、少しばかり遅れが目立つ小学生だろうが、塾頭もおっしゃる枝葉の技術はこれからまだまだ先でも間に合うものばかり。“小学生にやらせたい運動”をこともなく次々と成し遂げてくれるのだから、今後の伸びしろ、可能性は本当に楽しみ。
長さ、重さ、嵩、速さ、どうしても色メガネを通してみてしまいがちだが、あらゆる方向から多方面に見て、引き出してあげたいものだと痛感。