何やら防御と攻撃の代表で、別々の練習と思うのが定石だろうが、自然体バレーの練習の組み立て方は両者ほとんど一緒。レシーブの3歩ステップに、膝の角度や股関節の下ろし具合に骨盤の前傾、スパイクの際の左脚にタメをつくって右45度斜め左脚平行の踏み切り。両者ともボールを使わず、しっかり足元のドリル。
次はボールを使ってもらうが、レシーブもスパイクもキャッチボール。ようやくバレーボールらしくなってきた両者のドリルだが、それでもまだネットを使わず、ようやくネットを使うが、今度はスパイクとレシーブの応酬は高校生でもすぐに息が上がってしまうほどのハードドリル。(これは説明しにくい。もう見てもらうしかない。)この一連の練習ドリルの組み立ては、まるで料理が出来上がっていくように段階的。
極めつけは“もしかめCD”による8拍子スパイクダンスと、逆ハの字ステップのドリルの連続。力まない脱力された美しい動きは、音楽ドリルが得意な小学生の持ち味でもあり、音とともに技術が脳に刻み込まれていく。それが特別な一握りの選手ではなく、誰もが上達していく。まさに金の卵の宝庫。