この言葉を聞いて「オッ!」と気づいて頂けただろうか?自然体バレー塾の基礎知識として学ぶ「スポーツPNF」の「P」にあたる部分の、「固有受容体」のこと。
固有受容体は体中の筋肉や腱などに存在し、手足の位置や関節の角度、筋肉の運動、抵抗などのセンサーの役目を果たしている。この固有受容体に多種多様な技術を用いて“求心性(入力情報)の神経回路”を強く太くすることを狙う。
こんな小難しい理論など、ボールを使う練習になれば、ほとんどどこかへ飛んでしまうのが常。レシーブやスパイクのボールの行方ばかりが気になるが、先ずはプロプリオセプターと視覚を使って、求心性回路をつくりたい。しかしこの求心性回路は、小学生の発育発達盛りには運動時間の量と反復回数が多ければとりあえず構築できる。よってそれがそのまま成績にも結びつきやすい。そこで大事なことが、先に述べた“他種多様な技術”。それがD2ダンスであり、スパダンであり、様々なドリルになっていく。
プロプリオセプターに反復しない反復練習を与えることで、手足の位置や関節の角度、筋肉の運動など、色々なバリエーションの求心性(入力情報)の回路ができてくる。次第に遠心性(出力情報)回路も磨かれてくるのは時間の問題。
ドリルを覚えることと、神経回路が築かれる時間差で、指導者が思うような今後の行方が見えなくなってくることも多々ありそう。そこは元の位置に戻って、裏付けを確認しておきたい。