バレーボールは、ボールが前方から、後方から、左から、右から、それに高低、速い遅いも加わり、かつ規則正しくはなく、どちらかと言えばイレギュラーな動きに対して身体をどのように動かすかが課題。複雑多岐にわたるボールの行方を先ずは目で追うわけだが、動いているボールを選手自身も動きながら視ることは、色々な視覚能力が必要。
誰もが経験のあるランドルト環による視力検査。環の切れ目を見て、小さい環ほど視られれば視力が良いとされるが、あくまで静止物を静止状態で見ている能力に過ぎない。「2.0」だからと言って必ずしもスポーツに役立つとは限らないところがまた面白くなる。
10人集まれば10人とも同じように見えていると思う所が、すでに過ちのスタート。眼球から入った光が網膜で像になっているのは第一段階、単なる視力に過ぎない。脳とつなぎ合って視覚となって初めて入力情報として生かされる。されど手足の動きにつながるのは、また別の問題。
誰もが集まってみているモノが、実は誰も同じものを見ていないことに気づくことが先決。まだまだ視覚の入口、脳を経由したパフォーマンスとのつながりが興味深い。シリーズとして取り上げたいぐらい。
問題:この模様は何でしょうか?分かった方はコメントへどうぞ。