毎日新聞全国スポーツ欄に、先週一週間連載されたコラムのタイトル。サブタイトルに「子供の体力」となっている。毎日読み続けたが、大変興味深い内容。「日本は世界で最も運動していない小学生がいる国ということを認識することが体力向上の第一歩になる」と1回目の文章に綴られている。
バレーボールの体験に来てくれる子供達も、基本動作の劣っている子供が多いと実感する。“走る・スキップ・起き上がる”。全国どこでも変わらないことだろう。そして運動する子としない子の二極化に加えて、運動する子はひとつのスポーツにこだわる単一化が著明だとも。
最終回では「米国では09年から小学生以下の全国ブロック大会を禁止して小学生時代は競技スポーツ、競争主義に偏らないように取り組み、日本の少年団に当たるクラブは3種目以上の競技が必須になっている。またオーストラリアでは政府が子供達の放課後の運動プログラムを提供する取り組みを始めている。競技の技術力向上を図るのは中学生以後で、小学生の時は運動機会の増加と様々な運動形態を体験することに重点を置いている」と某大学教授は説明している。
米国とオーストラリアと言えばスポーツ大国。これが小学生時代の“世界標準”。その先には世界レベルのアスリートたちがたくさん誕生してくる。この底辺の拡大と発育発達期の過ごし方は、決してスポーツ先進国と言えないのが日本の現状か。
子供達にバレーボールの技術指導に“自信”を持っておられる方は少なからずおられるだろう。ハイティーン以後の成長に目を向けて、“自覚”しておられる方はどのくらいおられるだろう。