解剖学、運動学の話ではなく、時に文学的に(笑)
「腰」を辞典で調べると、「腰」に続く表現も多い。「―が高(かた)い」「―が強い」「―が低い」「―を入れる」「―を折る」「―を据える」「―を抜かす」と、めぼしいだけでもこのぐらいはすぐに引くことができる。順番に明快な回答ができるだろうか?
これらの文学的な言い回しを、実際の腰を使って表現できる子供、いや大人も少なくなっているのではなかろうか。
日本人にとって腰の使い方、すなわち運動の仕方は、そのまま会話としても成り立っていたことが想像できる。日常の何気ない動作、立ち振る舞いの中に、実は美しい日本語と人間学が潜んでいる。
スポーツ的トレーニングの前に、今一度見直してみたい。