カメレシーブの際、背中の丸みは良いのだが、どうもタイトルのふたつが一緒になっていたり、混合して理解しているように思う方も見かける。
猫背と後弯。両者の最もの違いは、骨盤が後傾しているか、前傾しているかの違い。本来(胸椎の)後弯は自然体脊柱軸のアライメント。土台となる骨盤が正常な位置(軽度前傾)で腰椎が前弯となり、胸椎が正常な後弯となる。猫背は、骨盤が後傾することで腰椎が後弯してしまい、胸椎が過度に後弯してしまう。
どちらもカメレシーブの時は、首から背中、その下辺りまで丸みを帯び、かっこよく見えるものだが、わずかな骨盤の傾きが雲泥の差となって、下半身への負担となり、痛みの元にもつながる。
選手本人さえも気付かない、ほんのわずかなパフォーマンスの差ではあるが、反復練習を繰り返し、今後のバレー人生を考えれば、ぜひとも修正しておきたいポイント。こんなところにも基礎的解剖学が実に活かされてくる。
骨盤修正あるいは獲得ドリルはすでにテキストとなり発表され、行われているはず。初めはHow Toでも、WhatやWhyの視点を持てば、興味は尽きない。