スポーツでは時として、いくつかのマイナスポイントが偶然重なって、とてつもないプレーが生まれてしまうことがあるように思う。
ずいぶんご無沙汰しているゴルフ。アベレージ100を切る程度のビギナーだが、腰も開いてクラブのスイングもアウトサイドインになって、誰が見ても危なっかしいフォームでも250ヤードを軽く飛び越えていくこともあった。マイナス×マイナス=プラスになるような典型のプレー。
バレーボールもしかり。走り幅跳びのごとく力一杯のジャンプの後、垂直振り下ろしスイングでボールを叩けば、強烈なスピードとなって観衆からの歓声のボルテージは上がる。
たったひとつのマイナス点なら結果もそれなりだろうが、ふたつ、もしかすると四つも(笑)あることでお互いに相殺され、結果的にうまくいくという現象。もちろん代償も当然大きく、身体のメカニズムにそぐわないマイナス×マイナスでいくらプラスに転じていても、肩・腰・膝にダメージが襲ってくる。
結果がプラスになってしまうから、マイナスを見逃してしまいがちだが、0(ゼロ)周辺を見誤らないためには、勉強しかあるまい。