今日はミクロなお話。
ヒトのからだは約50兆個とも60兆個とも言われる細胞が集まっている。ひとつひとつの小さな細胞は細胞膜で被われているのだが、この細胞膜の内側がカリウム、外側はナトリウムが多く、一定のバランスに保たれている。
スポーツや肉体労働で多量の発汗に伴い、ミネラルが体内から流れ出すことで細胞膜内外のバランスが崩れ、様々な症状が出る。これがショートスパンで現れる身体の異常。濃い味付けで塩辛い物を食べ続けていると、塩分の過剰摂取で同じく代謝異常が起こり出す。こちらはロングスパンでの身体の異常。高血圧や不整脈の遠因にもなり、最も悪いケースとして発ガンの引き金にもなることがわかっているらしい。
ナトリウム側の過不足を示したが、バランスを保つためにカリウムの補充が大切。バナナを代表に、めざしの煮干しや、これからの季節とうもろこしもカリウムが豊富。うまく取り入れたいものだ。
夏バテで全身の脱力感のあるスポーツ選手や、働き盛りの大人達。試合中の足の痙攣や、夜中のこむら返りにもつながる原因のひとつかも。