「上がる!上がる!両チームともボールが落ちない!」
昨日の午後、変則ルールによる実戦型式の練習では、2日間の強化練習の手応えを感じさせてくれた。
ポイントは“バナナレシーブ”。股関節から動き出すねばり腰、横方向に伸ばされた両腕、そして反対方向の体幹部分の反りはバナナを連想させる。一見不安定に見えるこの姿勢も、実は骨盤体幹が主働する最も力の集約される動き。すなわち華麗なプレーとなる。
五條東中1年生のリベロ選手のプレーには、思わず周囲の大人達から歓声がわく。2日間、強化練習をともにした相手リベロも負けじと動き回る。レシーブに苦手意識があった3年生達も、息詰まるラリー中に何度も好プレー続出。豪快なスパイクはバレーボールの花形だが、やはりレシーブあってこそ。それも岩のように硬く動かない正面レシーブばかりでなく、複数のレシーバーが決して交錯してぶつかってしまうのではなく、交通整理された動きの中で、いとも簡単に上げてしまう。何度もネットの上で行き来するボールに、塾頭も「久しぶりに面白かった」とひとこと。
暑い中、2日間頑張りぬいた志賀中と五條東中、両校とも残り2週間。せっかく身につき始めた良い感覚を忘れないよう、しっかり復習できれば何より。お互いの健闘を祈りあって家路についた。
強化練習と言えども、「人間学」の話は欠かせません。選手達もしっかり聞き入っていました。