昨日の話題は、なにやら綿菓子を食べているような甘ったるい遊び感覚トレーニングで、体内の変化、脳の内部のネットワークづくりのような目では見えないところの出来事はとっつきにくかったのでは。
今日は昔懐かしい古典的トレーニングのひとつ“手押し車”。最近この手押し車が見直されている。平成に入り、子供達の体力は低下の一方。腕で自分のからだを支えることや、重力に逆らう動きはとても苦手になっている。スポーツしているから安心ではなく、スポーツを行い始めるまでの運動不足やフィットネスの弱体化は何度も綴った。
両腕で体幹を支え、両脚の足首周辺をパートナーに持ってもらう。大多数が腹部から骨盤を含めダラリと垂れ下がる。腹背筋の弱さから、真っ直ぐに支持できないのは一目瞭然。昭和の選手達は腹背筋の力が平均的に存在すれば、楽に動こうと逆に骨盤を含めたおしりを持ち上げたものだが、いまではそんな横着(笑)しようにも、できるだけの腹背筋力がなさそうだ。20mぐらいを、腕を使ってひと休みもせず動ける選手の数は少ない。もし移動できても、体幹を一直線に保ったり、その場で腕立て伏せを行える選手はグ~ンと減る。
動きのバリエーションとして、左右横方向への移動や階段の昇り降り、直線方向も短距離走のようにより速く動いたり、ゆっくり一歩ずつ腕と体幹の疲労を楽しみながら(笑)など、数種類にものぼる。
お手軽で、小学生から大学生まで幅広く有効なトレーニングだが、あくまで体力向上要素のひとつであること。念を押す。