まだ明るさが残る夕方7時頃、常宿に塾頭と一緒に到着。すぐさま“金剛の湯”へ直行。平日も手伝ってか、入浴者はちらほら。露天の湯に浸かりながら、至福のひととき。上空の青空もやがてあかね色に染まっていく。
その後、場所を我が家に変え、先ずはビールで乾杯。予告メニュー通りに、小鉢も揃え箸がすすむ。食卓の鉄板の上に山のように盛りあがった焼きそばを見て、塾頭もびっくり。「それ、みな食べるの?」と。食べ盛りの子供4人、あっという間にたいらげる。
その後、家内や子供達も交えて、近況報告やら雑談にふける。何気ない会話の中の、塾頭の示唆に富んだひとことに、子供達の目が輝いたり、納得した表情を見せたり、「わかった!」といった仕草だったり、はにかんだりと、親子の会話とはまた違うリアクションが起こる。
あっという間の数時間。気が付けばもう常宿の閉まる時間まであと少し、お開きとなった。
前夜祭と呼ぶにはあまりにほのぼのとしたムードだったが、塾頭を独り占めにしてしまった我が家の想い出となる晩餐となった。