スパイクを打つ時、少しネットに近かったり、離れたりすると、もう打ち切れないスパイカーがいる。サーブレシーブでボールがコートの外にはじき飛ばされ、なんとか他の選手がカバーに回るが、相手のコートではなくあらぬ方向にボールが行き、ため息がもれることがある。
これらのプレーと大いに関係するのが、脳の中の空間認知能の働きによることが分かり始めているそうな。人間が運動したり、言葉を喋ったり、ものを考えたりする時に、必ず使う脳の機能が空間認知能。
先のプレー、指導者のイライラがつのるプレーに共感できないこともないが、だからと言ってやみくもに反復練習を繰り返すだけでは、打開策とはならないようだ。
空間認知能を鍛えるメソッドとして、①文字をきちんと書く、②絵を描く、③姿勢を意識する、がある。すなわち字に癖がある、絵が下手(特に遠近感が分かりにくい)、姿勢が悪い選手は、空間認知能の働きが低いと考えられる。
これら3つの改善を意識しながら、4つ目にスポーツをするのだが、できれば遊び感覚の異なった種目が良いそうだ。バレーボール選手なら、サッカー、バスケット、ソフトボールも良さそう。そして本来の反復練習につなげる。
脳の働き、知れば知るほど練習に使えるヒントが詰まっている。