<   2011年 01月 ( 32 )   > この月の画像一覧


感覚・知覚

 同じ練習量でもパフォーマンスに差が出ることは少なくない。どうしても選手が表現することに、あ~しろこ~しろとアドバイスしたくなるのが人情。だが、どうも事情は違ったようだ。
 ベルンシュタインの著書『デクステリティ 巧みさとその発達』によると、「は虫類は微妙な差異を知覚することがなく、そしてそれ以上に重要なことは、異なる感覚(触覚、筋・関節感覚、視覚など)を組み合わせてひとつにする(結合する)」「赤ん坊のやることなすことがみな空回りしてしまうのは、異なる感覚情報をうまく組み合わせることができないからだ」たった数行だが、大いなるヒント。
 そう、パフォーマンスの差は出力の問題ではなく、感覚・知覚を通しての入力情報に問題があるようだ。生まれてから10年前後の間の運動入力情報の多さ。いままでに経験した様々な種類の運動の質を組み合わせることができるかどうか。
 できないパフォーマンスに修正を加えるより、発育発達ざかりの小学生にとっては、複雑な動作を行うための多様性のある感覚・知覚情報。技術習得の方向性が明るくなった。
[PR]

by kiwatinker | 2011-01-31 08:35 | 一粒百行

レシーブステップ

 見栄えのいいスパイクドリル、ストレートやクロス打ちは、誰もが興味深く、知りたいところだが、試合になれば、負けた理由のほとんどがレシーブの差と嘆くのに、対策は「3レシ」だけではさみしすぎる。至近距離からの感情で強打のボール出しをしたところで、何がどうなる?
 「トップレベル教室」ではレシーブの際のステップが分解ドリルとして初登場。数人が2mほど距離を空けて向かい合い、スプリットを入れて伸張反射を利用し、サイドステップ1歩でタッチ、フォローで2歩。同じくスプリット、サイド2歩、フォロー2歩、等等バリエーションが数種類。言葉では表現しにくいが、とにかく自然体ならではの、1年生でも高校生でも出来るドリル。昨日も、エンジョイコースも選手コースも混じってドリルを繰り返した。ボールを使わずステップだけを体に覚えこまし、次第にボールに移る。例えレシーブが出来ない体験3日めの選手でもキャッチボールなら充分出来る。それも楽しく、遊び感覚で。試合中、「もっと足動かしてぇ~」そんな声も少なくなるにちがいない。
[PR]

by kiwatinker | 2011-01-30 07:04 | 一粒百行

語録集 トップレベル教室バージョン⑭

 塾頭曰く、「こんなんができればスゴイなぁ~と思うのをします。」
 昨日少しお伝えしたスパイクドリル。3人1組でストレート、クロスの狙い打ち。それもあちらこちらのグループで見られる圧巻。

 塾頭曰く、「ゼロポジションで、ボールが離れるように」「一番高いところ0.1秒」「ボールを投げた時の手の平の向き」
 “すごい練習”の前の前段階ドリル。しっかりポイントはチェック。これに続き“スッポンサーブ”のドリルも加わった。スパイクとサーブを一緒に含めたドリル。

 塾頭曰く、「(あんたら)分からんやろ?!子供分かっとるんやぜ。」
 選手達に向かって話した後、一緒に聞き入っていた数人の保護者に対してつっこまれた(笑)

 塾頭曰く、「心の予防医学!あの子らにとっての心の引き出し。」
 今分からなくとも、将来きっと役に立つ時がくる。選手達の潜在意識となって。

 塾頭曰く、「チーム練習の時と、個人の力をつける時とは違うわな。」
 強化練習の時は、できないチームドリルはスパッと止めてしまう塾頭。2人1組、3人1組、或いはそれ以上の個人力を高めるドリルは、少々失敗しても見守る塾頭。居酒屋の懇親会でしか聞けないマル秘エッセンス。
[PR]

by kiwatinker | 2011-01-29 08:18 | 一粒百行

心は一流

「技術は三流でも、心は一流。そういうことを今やってる!
 将来一流の世界に入って挫折しないように。
 小中学校で一番やと思ったら挫折する。
 ところが自然体バレーは、今三流であっても将来(全国レベル)に行ってもくじけないようにする。
 弱いところで勝とう、勝とうと思わなくてもよい。
 全国レベルのところへ行って、どう考え、ベストを尽くすか。
 かめさんがうさぎに勝つことがある。」
 将来、社会に出た時の心の持ち方、考え方、それをいつ、どこで学ぶか!こんなことを教えてくれた。我々の学生時代にはなかった。

 そして技術はもちろん三流。しかしドリルは超一流。自然体バレーではネットを使わない練習はもはや常識。ただ今回は違った。スパイクドリルの見本練習で、ネットを使ってその動きを確認。それでも低身長の選手やコートの近くにいないグループは、別にネットなどなくてもどんどん行える。
 3人1組、或いは5人1組でストレートとクロスのからだの使い方を神経回路に刻み込む。「実業団の選手でもそうそう出来ないよ!」と塾頭の解説付き。ネットの前に行列を作って順番にレフト、ライトから打つ練習とは発想が違う。4年生から6年生までがクロス、ストレートを打ち分けるためにからだが覚えていく。
 三流の選手達が超一流のドリルで二流になる。そして技術も心も一流を目指す。それが「トップレベル」。
f0097677_10123849.jpg
 ネットを使ってのスパイク練習。同時にレシーブ練習になっている。
[PR]

by kiwatinker | 2011-01-28 10:12 | 一粒百行

背景レベル

 自然体研究会の方々にはMLブログにおいて紹介させて頂いた本「デクステリティ 巧みさとその発達」を読み返している。その中に出てくる用語が“背景レベル”。
 詳しくはその本に委ねるが、かいつまんで要約すると、地球上に生命が誕生し哺乳類に進化するまでに獲得していく運動・動作の順序は、赤ちゃんが発育発達する間にこれまた獲得していく様々な運動・動作の順序と何ら変わりはないと。異なるのはその獲得するまでの時間だけ。よってこの大自然の法則を無視して、魚類の動きからいきなり哺乳類の運動・動作はできっこない。この原理原則から外れたスポーツスキルを獲得、或いは修得する方法は何らかの問題が起こりやすい。
 すでに70年前に研究を行い発表された、少し難解な専門書ではあるが、今でも読み継がれるだけのことはある中身。
 今日もトップレベル教室が行われる。教室が始まる以前に、魚類・爬虫類の運動・動作に匹敵する動きづくりは重ねてきた。その甲斐あって哺乳類の巧みさとまではいかなくても、ずいぶん進化はしてきた感はある。鳥類ぐらいにはなってきたか(笑)ただ選手達の間にのびしろの差が出てきたのも事実。同じ練習量でも上達する成長カーブは違ってくる。世間ではその選手のセンスで片付けられそうだが、その辺りの解明のヒントもあった。ほとんど勘違いと言うより、理解しきれていなかった。スキルを獲得する重要ポイント・・・またの機会に。
[PR]

by kiwatinker | 2011-01-27 08:44 | 一粒百行

ネットと友達

 ネット型スポーツの卓球でもテニスでもバドミントンでも、一度のラケットスウィングでボールやシャトルを、ネットを飛び越えさせる技量が要求される。万一ネットに当たり落ちてしまえばゲームはストップ。再びサーブから仕切り直し。ただしバレーボールは三度の素手の接触の間に、二度まではボールがネットに当たり自コートに戻ってさえくればゲームは続く。あわよくばネットに当たって相手コートに落ちても、相手選手がボールを繋げばゲームは続く。
 はてさて、バレーボール特有のネット現象によるボールのイレギュラー、嫌悪感を抱くよりもボールと友達になったほうが断然有利!小学校低学年選手は何事にも興味津々が多いため、ネットにボールをぶつけてみたり、跳ね返りのボールを顔面で受けたり(笑)、キャッチしたり、少し上達してくるとアンダーハンドで直上に上げたり、自分より後方に上げたり、少しばかり態勢を変えてネットを越したり、いろいろ創意工夫をし始め出す。しだいに手より足が先に出る選手も現れる始末。なかなかのもの。
 ネットを張らなくともできる自然体ドリルは数え切れないほどの数にのぼる。またこうしてネットを使ったドリルも幾通りも用意されている。ただネットを張るだけで有効利用しないではもったいない。
[PR]

by kiwatinker | 2011-01-26 09:04 | 一粒百行

ボール出し

 新年早々の公認講師養成講習会の初日、ティンカーベルズの選手相手にボール出しを行っている指導者に対し、「この子達が安心してレシーブできている、ボール出しをしている指導者がいない!」と塾頭のダメ出し。
 ボールを高く放り投げずに、かつスウィング動作は自然体流のテイクバック、切り返し、インパクト、フォロースルーが全てコンパクトになっているだけの状態。ジャンプ動作はないが、選手達のスパイクの基と何ら変わりはない。
 続いて、「あなた達、自分のペースで打っている」と説かれた。言い訳の余地もなく、普段のボール出しでも何球かボール出しを行った後、ボールを床につきながら無意識に一息入れたり、ボールを弾こうものなら、あーでもないこーでもないと厳しい口調になり、練習のリズム・テンポが止まることも決して少なくないはず。選手達の感覚器に覚えさせよう、伝えようと意図したボール出しなど、コートに入ればすっかり無縁。
 されどこのボール出しとて、あくまで選手達のレシーブのフォーム固め、基本反復練習に位置づけられると語って下さった。ゲームのような実戦型式だと、ネットの上から放たれるスパイクと小生のような低身長のボール出しでは、おのずと迫ってくるボールの角度は違ってくる。わずかな選手の視線の違い、アゴの上下の違いが頚反射を招き、身体メカニズムによる手足の動きに大きな差が現る。公式練習で指導者のボールを派手に拾いまくる選手達も、ネット上からの角度のあるスパイクやフェイントにもろさを見せるのは、普段の練習とボールの出所の角度の違いによるかもしれない。だが、当人達の気づきはあるかどうか。
 バレー塾でも盛りだくさんのドリルやダンス、強化法まで勉強できるが、ボール出しのコーチングまでしっかり学べるのが公認講師養成講習会、ここだけ。
[PR]

by kiwatinker | 2011-01-25 09:03 | 一粒百行

姫座り、尻すべり、ローリング

 高校生の派手なフライングレシーブも確かに力強く素晴らしいが、そこにはどうも、うまい!素晴らしい!美しい!の形容詞は向かない。気合い一声のハッスルプレーは確かに士気を鼓舞するが、ケガとも背中合わせ。ひどい場合は骨盤付近を何度も強打し、青黒く内出血させ骨膜炎を呈している選手が訪れてくれることもある。
 動きづくりにつながる代表的なウォーミングアップの“姫座り・尻すべり・ローリング”を体育館いっぱいに遊び感覚で行うと、体験選手や入部間もない選手でもすべる、スベる。空気の乾燥しているこの季節は、床面のすべりも絶好調。助走一発、股関節・膝関節を内旋させ、軟らかい女の子特有の身体構造の姫座りは得意なもの。続いて、うまくからだを丸めて大殿筋を使っての尻すべり。上手な選手はゆうに1mは滑走。最後のローリングも決して飛び込みではなく腹ばいに滑り込み、からだの側面を上手に使ってすべりに変え、最後に反回転。
 怖さ知らずの小学校低学年ほど飲み込みが早いのもこんなドリルの特徴かも。すっかり身につけてしまった高学年はボールを使ったドリルで、たぶん本人達も意識せずに姫座りや尻すべりを行いながら、ボールをキャッチしたりレシーブ体勢に入っていく。ゲーム形式の練習でも自然と滑り込むプレーが飛び出してくる。ケガを防ぐ身のこなしは、行き着くところ「うまい!」とい叫びたいプレーになっていくのだろう。
 ベーシックドリルだが“巧みさ”を作りだす身のこなしは、そんなに力強く頑張らなくとも、床と友達になるだけで充分。
[PR]

by kiwatinker | 2011-01-24 09:05 | 一粒百行

教え上手

 選手募集のチラシを配布したことはお伝えした。ありがたいことに毎週末、体験にお母さんに連れられて、選手の卵達が訪れてくれる。玄関で、少しはにかんだり、尻ごみしている子もいるが(笑)そんな1~2年生の体験選手に4~5年生の選手がパートナーとなって練習のお手本や指導を任せている。今日の話題はそんな上級生たち。決して高いパフォーマンスばかりの選手でもない上級生たちだが、体験選手達に上手に指導している。そんな会話をじっくり聞いてみると、きちんとスパイクのステップを教えて、「この着地は、ストレート。こっちの着地はクロス」と話す。本人自身も上手くできないけれどしっかり理解しているんだなぁ~と納得した。まぁ!体験選手が、ストレートとクロスが分かっているかは別として(笑)しかし、この話方、誰かににてるなぁ~と思いきややっぱり塾頭のそれと良く似ている。毎週指導を受けているとそんなところまで伝播してくるのだと続いて納得。
 語彙は少ない小学生同志の指導だが、それでも体験選手もそれなりの動きができるのだから、小学生同志の指導風景、随分見習うべきことが多いと感じ入った。当然優しく指導を受けた体験選手も帰りは笑顔いっぱい。
[PR]

by kiwatinker | 2011-01-23 06:52 | 一粒百行

語録集 トップレベル教室バージョン⑬

 塾頭曰く、「もっと冒険しろ!思い切った失敗をする!」「どれくらい失敗したらええんやろ!?」「これやったら失敗するやろなぁ~。」
 かなり以前のドリルにも「失敗レシーブ」があったことを想い出す。普段の練習に限らず、学校や家庭でも失敗しないことを良しとする教育を受けているがためだろうか。「素直な人は失敗するの!」極めつけのひとこと。

 塾頭曰く、「時間を刻んでいる!ボールを出す時間をコントロールしている!」「上がったら上げるぞ!上げる前に上げるぞ!」
 高校生でもできないコンビバレーの究極の姿。

 塾頭曰く、「5分後、10分後・・・15分後の動きが変わってくる。」
 “順応”について説かれた。自然体バレーはドリルを反復して繰り返すことが多い。その間、塾頭はじっと選手達の動きを見守り、見つめておられる。

 塾頭曰く、「セッターがアタッカーに合わす。」「アタッカーがセッターに合わす。」
 平行フロント、平行バックの極意。たったこれだけの言葉だが、小学生でも何をどうすれば良いか全てが理解できる。

 塾頭曰く、「目の前の一瞬」
 一瞬の選手の動きや言動、姿を見てどのように指導者はなすべきか。一瞬一瞬の連続が将来に繋がっていくのだが、“今”であったり“一瞬”をあまりに見落としたり、叱咤激励に費やしていないか、再考の余地あり。
[PR]

by kiwatinker | 2011-01-22 08:10 | 一粒百行
line

紀和ティンカーベルズ


by kiwatinker
line