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ジャイロボール その2

 ジャイロボールを投げる世代とは?そう、ご想像の通り小学生なのである。
手塚氏によると、小学生の7割はジャイロボールを投げるジャイロボーラーらしい。しかし但し書きがつく。コーチがノックしたボールをサード、ショート、セカンド辺りからそれぞれキャッチャーめがけて投げたボールに限るとのこと。
 ステップを踏み、勢いをつけて身体をぶわ~んと横振りに使いながらダブルスピンをうまく使うことで、腕はスパイラル状にねじられボールに回転を与える結果となる。

 ところがこの可能性一杯、才能あふれる子ども達が、今度は投手をやろうとしてプレートを踏んだ途端にどうなるか。指導者から、キャッチャーめがけて腕は上から下へ!目線はキャッチャーからはずすな、最後まで見ていろ!こうなると、バックスピンの回転が加わるボールを投げるようになる。
 このような指導方法をどこかで見たことないですか?そう、バレーボールでのスパイク練習。肘を伸ばして腕は上から下へ。床や壁にボールをたたき込むように。まるでハンマーで杭を打ち込むような練習を、何度も何度もくり返している。

 脊柱の回旋運動と上腕の回旋運動。ふたつの動きがかけ合わさるダブルスピンは、仮定の理論ではなくスウィング系の運動を行う共通原理。
 子どもがボールを投げたり、テニスのサーブやゴルフスウィング。そしてバレーボールのスパイクなど、こちらから教えなくても、本来健康なからだであればスパイクなど、そのように動こうとすることがあらかじめプログラムされているのだ。
 手塚氏はこうも言っている『親子でキャッチボールが出来る頃になると、この不思議な回転の山なりのボールにただよしよしとうなずきながら一緒に遊んであげて下さい。「ようしいいぞ!いいジャイロだ」』
 『身体が斜めになって顔があっちゃむいて、腕が横振りになってボールがパパの左側にそれた(右投げの子が)としても「そんなんじゃだめだ、メジャーいって通用しないぞ!いいかボールは高い位置からまっすぐ振り下ろして、最後までパパの胸をずーっと見ないかコラッ!」とやってはいけません』と。

 週末は五條東の強化練習、そしてティンカーベルズも小さな大会と忙しくなりそう。草野塾頭の、自然な動きから自然なチームプレーへとつながっていく指導は見もの。そのうちに子ども達の可能性が広がり、ジャイロサーブが登場するかも。
 一方、マシンのように心もからだも開放されずに、決められた動きをこなしていく小学生達のゲーム。いっそ大会やめて、指導者達に強化練習を見てもらいたい気がしないでもない。無茶な暴言ごめんなさい!(^_^)
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by kiwatinker | 2007-06-30 08:30 | 一粒百行

ジャイロボール

 大リーガー松坂投手によって、今俄然注目を浴びている“魔球”。松坂投手本人も意識して投げているのか、はたまた偶然投げられたのかはわからないが、とにかく日米の野球界ではにわかにブームとなっている。
 ジャイロボールの名付け親、手塚一志。彼は徳島池田高校出身。大学でスポーツ科学を専攻し、1987年より日本ハムダイエーオリックスでコンディショニングコーチを歴任。“うねり打法”や“シンクロの法則”で、野球界に新風を吹き込んでいる。特に脊柱の回旋運動と上腕部の回旋運動のかけ合わせの、ダブルスピンによるスウィング系の動きは、自然なからだの動きとして自然体バレーのスパイクともオーバーラップする。それもそのはずで、自然なからだを突き詰めれば、同じ原理原則になっていくのは当然ではある。
 さてジャイロボールとは、決して変化球ではなく、従来のストレートの回転とは違い、ボールの進行方向に対して時計回りのボールの回転を行うことによって、ボールが受ける空気抵抗がバックスピンの回転より少なくなる。そのために今までにないストレートの威力が出るらしい。楕円形のラグビーボールや陸上の投てきの槍、そしてピストルから放たれた弾丸などが、ジャイロボールと同じ回転をしながら突き進む。
 すでに手塚氏は10年前から、ジャイロボールを投げる一部の年代と数名のプロの投手がいることに気付き、著書に記している。しかし当時は多くの専門家が、そのようなボールは実際はありえないと批判的だったらしい。しかしやっと時代が追いついてきたようだ。
 今回の新聞報道やマスコミの扱いを見て感じ、また学んだことは、先進的な取り組みやその考え方が広くいきわたるには、やはり10年~15年のタイムラグが必要なようだ。
 そしてもうひとつ学んだこと、それはここでも“子ども達”であった。詳しくは明日にしたいと思う。
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by kiwatinker | 2007-06-29 10:02 | 一粒百行

「ごめんなさい」

 昨日の草野塾頭のブログで、体育会系の大声での挨拶が話題になった。
 確かに自分自身の体験からも、学生時代に指導者やOBからのありがたい言葉に対し、左右の耳で聞くよりも、大声で「ハイ!」といつ言おうかタイミングを計っていた記憶がある。話の内容などは、二の次、三の次であった。
 今、立場が入れ替わり偉そうに小言を言ったりする時の選手達の「ハイ!」が、つい民謡を歌う時の“合いの手”「さぁ~よい!よい!」のような心地よいリズムに感じるのは、単なる歳のせいだけだろうか?
 塾頭のブログを読みながら、自然に言えない言葉に「ごめんなさい」があるような気がした。
 大人から子どもまで「ありがとう」は連発する。プレゼントされた時はもちろん、自分自身が得をした時に言える言葉。ようは甘やかされている時に簡単に出るのである。
 「ごめんなさい」と同じように使われてしまっている「すいません」。辞書を引くと、『骨を折らせたり、世話をかけたりする時、その労をねぎらう言い方。「すまない」の丁寧語。それでは私の気持ちがすまない、の意』とある。つまり「すいません」は直接の謝罪ではなく、自分の気持ちのすまなさだけを伝えるだけでいい場合に使うようだ。
 子供同士の小さな出来事や遊びの中の些細なことで、お互いが謝る時に「ごめんなさい」といえば済むことが、なかなかいえないことに遭遇することがある。大人の社会もなおさら、お互いが自己主張とばかり自分の正しさばかりを訴えることが多くなる。
 その人が生きてきた環境の中で、その言葉を言わねばならない場面がどれだけあったか、それで大人になってスムーズに出るかどうかが決まる。ただ甘やかされると、「ありがとう」も「ごめんなさい」も言えない。躾はきちんとされてきても甘やかされると、「ありがとう」は言えるが「ごめんなさい」がどうしても言えない人になるようなのだ。
 自分の気持ちのすまなさだけを伝える「すいません」の連発だけでなく、自然に使えたほうが幸せになる「ごめんなさい」。やっぱり言葉も自然体がいい。自分はそれが言える人かどうか、今あらためて見つめなおすのも悪くはない。
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by kiwatinker | 2007-06-28 10:00 | 一粒百行

ヴォロンカの原理

 ほとんどのスポーツがそうであるが、基本と称して各種目のスキルを獲得するために繰り返し練習をする。
 野球の素振り、ピッチング練習、サッカーのドリブルやシュート練習、そしてバレーボールであればパス・トスに始まり、レシーブやスパイクなどなど。初心者にとっては多くのスキルを覚えて、より「安定性」を求めるために練習を繰り返す。
 しかし試合となると話は違う。初心者同士であればより「安定性」のある能力のものが結果を出すことになるが、中級者以上になると「安定性」以上に「変動性」が必要になる。
 「変動性」とは多くの競技で見られるように、タイミングをずらす、フェイントをかける、緩急を使うといった意味である。
 刻々と変化する試合の展開に対して、「変動性」の中に「安定性」を求め、変化の中での技術を対応させなければならない。
 初心者の手足のバラバラの動きが、次第に洗練されて「安定性」となる過程。そして試合中、身につけた「安定性」を「変動性」に対応できるようになっていく過程・・・試行錯誤による各種の不合理な動きが、合理的な1つの動きに集約されていく原理を、ヴォロンカ(漏斗)の原理と呼ぶ。
 自然体バレーは“D2ダンス”に代表する身体の動きに基づいた「安定性」と、刻々と変化する試合に「安定性」となる“あるあるステップ”や、「変動性」に対応できる様々なスキルが、初心者から行い程度の差はあれ上級者までが行う。考え抜かれている。
 週末はどんな展開になるだろうか。今から楽しみである。
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by kiwatinker | 2007-06-27 09:10 | 一粒百行

トップダンサー

 塾頭のブログでも、ビリーのダイエットダンシングが話題に。
 こちらも負けじと・・・(笑)ただしダンスはダンスでもバレエのダンサーの話。その世界では“バレエ界のイチロー”と呼ばれているらしい。
 服部有吉。祖父に服部良一、伯父に克久、いとこに隆之と音楽界のサラブレッド。そんな彼が小学生の頃、将来はミュージカルをやるためにまず基礎としてバレエを習う。
 そして中1・13歳の時に、ドイツハンブルクバレエ団が来日し、その素晴らしさに感動し、単身海を渡りバレエ学校に入学する。5年後、卒業の際、欧州のバレエ団のオーディションを受けるが、全て不合格。その数は10以上にのぼる。不合格の原因が、バレエの世界でも致命的といわれる身長。彼の身長は162cm。
 最後にある舞台監督が声をかけてくれた。しかしバレエ団の入団ではなく、1年間の研修生のような扱い。彼の類まれな身体能力と、開脚伸展200度のジャンプは、誰も真似ができない素晴らしいものだった。1年後ついに入団となる。
 その後の活躍は、主役への抜擢から振付師としても活躍し、多くのコンクール受賞を続ける。そしてついに今年8月、日本へ逆上陸。日本デビューとなる。
 今、牛若丸とも呼ぶべき身体能力と、しっかりとした目元に感じる武士道を持ったような精神が、失われつつある日本人のアイデンティティーを見る思いがした。
 世界で活躍する広い意味でのアスリートとして覚えて頂きたい。バレー界にも現れてほしい、そんな若者のひとりである。
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by kiwatinker | 2007-06-26 09:29 | 一粒百行

少年柔道大会

 小学生柔道日本一を決める県大会予選に、ボランティアスタッフとして参加した。都道府県を勝ち上がった精鋭が8月に東京武道館で全国大会を行い、低学年・高学年・団体のそれぞれの日本一を決める。バレーボールのサントリーカップと同じようなシステムでもある。
 「精力善用」「自他共栄」「礼に始まり礼に終わる」近代柔道生みの親、嘉納治五郎先生によってうたわれた武道の精神も、きっと天国からこのような少年柔道の隆盛を喜んでいることだろうと言いたいところだが、“勝てば善し”とする風潮はバレーボールばかりではなかった。指導者の鬼の形相からの叱咤激励、スタンドからの親の声援?(実は罵声!審判に対するクレーム)は、武道独特の雰囲気でもある。競技の違いはあっても、選手の周囲の大人の反応は似たりよったりか。こちらも小学生の大会のため、体格優位の状況は同じで、身長・体重に勝る方が“押さえ込み”や“力づくの投げ技”で1本!将来有望とされる見た目のサイズは、ここでも優遇されているようだ。
 そんな中、ひとりの保護者の方と話す機会を得た。ご自身も柔道をされていたそうだが、160cmそこそこの小柄な方。氏曰く、「昔の柔よく剛を制する、柔道が失われている」そうである。その方に『動きの基』やD2ダンスのようなからだのしくみ・つくりについて説明すると、目を輝かせて聞き入ってくれる。そして「そうなんですよ。柔道もそういった考えの科学的なものと、古来の柔術を組み合わせないと、昔ながらでは世界に勝てませんよ」
 どこの競技でも少数派のごくわずかだが、世界に目を向けている“世界標準”の方がおられることを知った。ほんの少しさわやかな気分で帰路についた。
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by kiwatinker | 2007-06-25 10:29 | 一粒百行

合同練習

 アップのあと、いきなり始まったD2ダンス。これぞ本家本元。草野塾頭、岐阜各務野高校の選手たちは、うまくおどれたでしょうか?(笑)  きっと知らない人が見たならばこの体育館はダンスの練習場かと思うだろう。
 片山監督と五條東の1年生が6人、2年生が2人駆けつけてくれた。D2ダンスの全体練習の後、中学生によるグループレッスンが始まる。それぞれが練習した後、再度練習の成果を発表。ミニコンクールの様相を呈してきた。みんな笑顔で本当に楽しそうだ!
 その後は、次々繰り出す自然体メニュー。吉野VBCの選手たちも、いつも自然体バレー塾に参加しているので戸惑うことなくお手の物。
 最後は、中学生2チームと、ティンカーベルズと吉野VBCによるミニゲーム。この頃には保護者の応援も多くなり、好プレー 珍プレーに大歓声となった。
 ダウンの後、挨拶。本当にすがすがしい気分。再会を約束してのお別れとなった。8月の自然体バレー塾にも、もちろん来ておくれ!
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by kiwatinker | 2007-06-24 05:37 | 一粒百行

特異性の原則

 基本原則は昨日の通り。基礎的な運動能力を養い、それぞれのスポーツに合った専門的なトレーニングに移る。
 よく見受けるのが野球の選手達。ピッチャーのスタミナ養成のためにランニングを行うが、1試合を投げきるスタミナは投球練習ももちろん必要。ランニングで投げるスタミナがつくのなら、マラソンランナーは全員投手になって1試合投げられるはず。これはちょっと極端ないじわるな例えだが、このあたりを理解し整理されていない方も多いはず。

 1.動作様式の特異性・・・スポーツ特有のフォーム、筋肉が発揮する力のタイミング、大きさ、方向性など。
 2.動作速度の特異性・・・スポーツ種目独特のリズム。速い速度なら速筋線維、遅い速度なら遅筋線維が動員される。
 3.運動時間の特異性・・・1回ごとの運動時間。バレーボールは瞬発的な動きが可能なスタミナが必要とされる。

 午後から片山監督指導の元、自然体バレーの盟友吉野VBCと合同練習。わくわく体操を中心に、5大原則で基本トレーニング、そしてD2ダンスで特異性の原則へ橋渡し。そして自然体ドリルで専門技術へ。なんと無駄のないことか。地道だけど笑顔の楽しい練習が、将来どんな選手になっていくか楽しみである。
 小学生から徹底した自然体バレー。その結果がどうなっていくか、もうすぐ示されるだろう。
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by kiwatinker | 2007-06-23 10:22 | 一粒百行

トレーニングの基本原則

 1.全面性の原則
 2.意識性の原則
 3.漸進性の原則
 4.反復性の原則
 5.個別性の原則
 「トレーニング」の呼び方から“筋トレ”を連想する方も多いだろうが、技術練習にも当てはまる大原則である。
 1は色々な機能をバランスよく高め、総合的な発達を目指す。スポーツは全身の筋肉を駆使するわけだから、鍛える優先順位はあっても手落ちがあってはいけない。
 2は選手は「やる気」で行うこと。監督やコーチに「やらされている」のではなく、自分自身の意思で、筋肉の出力を強めたり弱めたりコントロールしてほしいもの。
 3は「オーバーロード(過負荷)の原則とも呼ばれ、トレーニングの負荷は軽いものから始め徐々に重いものへ、技術練習の場合はやさしいものから少しずつ難しいものへ。
 4は技術練習であっても体力トレーニングであっても、繰り返すことが大切。3の原則と組み合わせる事で向上する。
 5は年齢・技術、或いはポジション別など、それぞれが違うものである。

 よく受ける質問に「○○になるためには、どんなトレーニング練習をすれば良いですか?」がある。特に小・中・高校生ぐらいだと知識もないので、「まずは色々な練習、トレーニングを行うことにしよう」と答えることが多い。
 チームの強弱に関係なく、この5つの原則の中で、どれかに著しく偏った練習やトレーニングを行っていると、個人の競技力の向上はもちろん停滞するし、ケガにつながっていく。万人に共通するからこそ原理原則。
 昨夜は五條東中学校でのココクラブ。わくわく体操ミドルと連動から連結へのトレーニングを行った。当然5つの原則は網羅している。
 技術的にも体力的にも伸び悩んでいる方、練習やトレーニングをこの原則に照らし合わせて、見直してみてはいかがだろうか?
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by kiwatinker | 2007-06-22 10:36 | 一粒百行

見て覚える

 職人の世界では師匠となる方の技術や手さばきなどを「見て覚えろ!」、或いは「まねて覚えろ!」と言われるらしい。また落語を始め、三味線や日本舞踊、お茶やお花に至るまで、古典的な習い事は師匠から弟子へ、そして孫弟子へ、稽古と称し見てまねることから始めて伝えている。
 バレーボールとともに、もうひとつの小生のライフワークでもあるココクラブ。月1回の割合で、ストリートジャズを中心とするダンスのトレーニングを取り入れている。もちろん専門のインストラクターの先生をお招きして、約30分ほど激しいビートに乗り踊りまくる。女の子達は皆楽しそうだが、小学生も5年頃になると“照れくさい”“恥ずかしい”気持ちが手伝うのか、“動き”も“ノリ”も悪くなる。中学生ではさらに輪をかける始末。
 最初はリズム感覚を養うために導入したダンストレーニングだが、最近少し違った面にも考えが及ぶ。女の子の中には幼稚園の頃からダンスを始めた子供が数人いる。彼女達はもちろんダンスは上手なわけだが、他のトレーニング種目を説明する時にトレーナー達が見本を示した場合、その様子をしっかり見つめ、まねようとする。
 ダンスの練習も、インストラクターの先生のパフォーマンスをしっかり見る。正面に写されている大きな鏡を見ながら、先生と自分自身の姿を見ながらダンスの練習を積み重ねる。すると自然ながらに見て、頭で考えて、行動に移すといった神経回路が発達するだろう。発達した神経回路はダンスではない違うスポーツを行う時にも生かされ、レベルの高い選手を見て、まねて、そして覚えていく。
 違ったスポーツを行うことによる、小さい頃からの身体の発達に伴う技術習得の方法のヒントがあるような気がした。
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by kiwatinker | 2007-06-21 09:36 | 一粒百行
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紀和ティンカーベルズ


by kiwatinker
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