ヒト以外の動物や生物の特長、進化の足跡などに大変興味がある。なぜなら人間が生物の頂点に位置するなら、進化の過程の中で大なり小なり、動物や生物の身体の機能が備わっていたと考えられるから。ただし現在に至っては、進化ばかりでなく退化しているものもあるだろう。
鳥や爬虫類、魚などは人間よりずっと豊かな色彩に満ちた世界を生きている。赤・緑・青に応じた3種類持っているが、魚などには4種類あることが分かっている。霊長類以外のほ乳類に至っては、2種類しかない。これはかつて恐竜のような爬虫類全盛の時代に、ほ乳類が恐竜に見つからないよう夜間に活動したためと言われている。闇の中で色を見分ける力は退化したが、その代わりに暗い中の視力や聴力、嗅覚、それらを駆使する脳が発達した。やはり必要に迫られ、長い年月をかけて退化も含めた進化により、次の代の覇者の力を備えていった模様。
スポーツ選手に向けて罵詈雑言を発しても、選手達の顔色を見極める能力が退化し、夜になるとにわかに元気になるのでは、何億年前の恐竜時代のほ乳類に逆戻りのようで、寂しい限りである。