あまりゆかいな言葉ではないが、地球の45億年の歴史で、現代は生物の「6度目の大絶滅時代」と言われているそうである。絶滅の危機にある生物は、約16,300種もある。これは確認されている生物だけの数字で、未知の生物を含めれば3,000万種にものぼると言われている。
深刻なのは絶滅のスピードらしい。恐竜が絶滅していった頃は、17年に1種だったと推測されるが、現在は20分に1種が姿を消していると試算されている。
「少々絶滅したところで大差はない」と思いがちだが、そうではないところが大自然のすごさ。過去10年で95%以上減ったインドのハゲワシは、動物の死肉を食べることで感染症を防いでいたことが、絶滅しかけて初めて明白になった。この種の共存関係はまだまだある。
『生物の多様性が富むほど、生態系全体が環境変化に強くなる』と専門家たちも口をそろえる。
昨日の小ブログにも、キーワードとして「多様性」を取り上げた。人間のからだを“小宇宙”や“自然界を映し出す鏡”に例えられるなら、“生物多様性”と“身体の多様性”、“練習の多様性”は単なる偶然ではなかろう。大局的にも小局的にも、自然界から学ばなければならないことはたくさんある。ネーミングだけの「自然体」では決してないのではなかろうか。