連休の間に交流大会に参加したことはお伝えした。某チームとの対戦直後、対戦チームの女性監督さんがベンチ前にす~っと現れ、準備されていたと思う『名刺』を差し出された。その身のこなし・物腰は、たぶん普段から行われているのだろう。実に自然体だった。こちらは恐縮するも、ベンチまで『名刺』を持ち合わせていない。後に急いで手渡させて頂いた。本当にさわやかな気分を頂いた出会いである。
交流大会といっても、指導者同士。食事をともにするわけでもなく、見知らぬチームとの対戦はその場限りである。だけどたった1枚の『名刺』がこんなに有効に使えるとは、“目からうろこ”の思いがした。
この件があって想い出した、もうひとつの『名刺』のエピソード。福島県のバレー塾に塾頭の代役としてお邪魔した際、参加してくれた男子小学生チームの男の子ふたりから、パソコンで作成したと思われる『名刺』を頂いた。写真入りである。ビジネスマンのような礼儀正しい名刺のやりとりではないが、心に残る名刺カードとして大切に机の中にしまってある。その後もやはり記憶に残るふたりになった。
「あいにく、名刺を持ち合わせておらず、すいません」よく聞く大人のセリフである。例え交流試合、練習ゲームとは言え、“人との出会い”がそこにある。その一瞬を大切にするか、逃してしまうか、わずかな分かれ目であろう。その差は・・・。
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