先日の交流大会。試合中のベンチサイドから頻繁に、「もっと高く!!」「もっと跳べ!」と連呼している指導者がいた。2階の応援席からも同じような応援??をしている保護者達もいる。たぶんより高く跳ぶことで、強烈なスパイクが打てる、素晴らしいブロックができると思っての指導者の発言になっていると想像できる。
しかしである。小学生の試合会場で、ウォーミングアップ風景を眺めていると、立ったままで床にボールを打ちつけているアタッカーはいても(もちろん肘を伸ばしきっての垂直振り下ろしスタイルだが)、ジャンプ動作を丁寧にアップしているチームなどほとんど見かけない。いきなりの試合で「もっと跳べ!」といわれても、跳べるなら苦労はないが・・・。(普段の練習では、もっと丁寧に指導されていることを願ってはいるが・・・)
助走の有無、重心の高低、踏み切り動作などのチェックポイントはあるが、これらをオートマティックに瞬時に行わなければならないからこそ、“たかがジャンプ、されどジャンプ”の奥深さがある。バレーボール選手なら誰もが希望する高く跳べる方法だが、少なくとも「もっと跳べ!!」だけではあまり期待はもてそうではないと思うのだが。